「高タンパク質」で痛みを改善
筋肉のロックが原因となる腰痛、股関節痛、膝痛、五十肩などの疼痛ですが、発症した方の多くが、”質の栄養失調”に陥っています。
これは、糖質過多による低タンパク質にはじまる食事のバランスの悪化です。諸説ありますが、私たちは施術現場から「狩猟採集民が進化したホモ・サピエンス」を実感しています。糖質摂取が多すぎると対照的にタンパク質摂取が減ります。本来、体を作るのはタンパク質と脂質ですから、タンパク質が足りなければ、糖質過多から必要以上に脂肪を溜め込む体質になってしまいます。現代社会はこのバランスの悪い食生活の影響により肥満症の人が急増し、今ではその数が20億人とも言われるています。
タンパク質とは
タンパク質を英語で言うとプロテイン(Protein)になります。「第一人者」を意味するギリシャ語に由来していることから、私たちの祖先もタンパク質が最も重要な栄養素であると認識していたことがうかがえます。タンパク質は体の20%を占める主成分です。タンパク質が欠如すると筋肉をはじめ、内臓や血管、骨、皮膚、爪、髪の毛などに異常が現れます。そして、これを放置すると免疫力低下にもつながってしまうため、原因不明の体調不良(喘息、心血管系疾患、高コレステロール血症、肥満症)に見舞われかねません。おわかりいただいたように、プロテインは筋肉マンのためのものではなく、全ての人に必要な主栄養素なのです。ご来店されたお客様が高タンパク質食に変えて施術での改善効果が高まった例は枚挙に暇がありません。
タンパク質のメインプレイヤーはみなさんご存知の「コラーゲン」
タンパク質のうちに1/3を占めるメインプレイヤーがみなさんがよくご存知のコラーゲンです。「お肌がぷるんぷるん」や「シワがなくなる」のコラーゲンですが、あまり知られていない大事な役割として骨の芯があります。骨の構造は鉄筋コンクリートの構造に似ています。骨の体積の半分がコラーゲンで、鉄骨(コラーゲン)とコンクリート(カルシウム)の関係性に例えるとわかりやすいかもしれません。鉄骨部分が脆くなれば構造全体が弱くなります。骨の構造でも同じことが言えます。骨の中のコラーゲンが少なくなると脆く折れやすくなります。また、乾いた棒と少し湿った棒を想像してみてください。乾いた棒は簡単に折ることができますが、少し湿った棒は折れません。骨もこれと同様でコラーゲンが豊富な骨は不思議な表現になりますが、粘りっ気があり折れにくくなります。
タンパク質不足=コラーゲン不足=骨折しやすい
そして、コラーゲンの生合成に大事な要素がビタミンC(アスコルビン酸)です。アミノ酸が数回の化学反応でコラーゲンを合成するのですが、その化学反応にビタミンCが不可欠なのです。ですから、高タンパク質+高ビタミンCのセットでの実践をおすすめします。ちなみにコラーゲンは骨だけでなく腱や靭帯の強化にも影響しますのでアスリートのみなさんはプロテインだけではなく、ビタミンCも高容量で摂取してください。
低糖質ではなく、高タンパク質が本質です!
今ちまたでは糖質制限ダイエットが流行っていますが、ごく稀に低糖質を実践したことで体調不良になる方がいらっしゃいます。これは摂取カロリーを抑えてしまうからです。現代の食事は糖質メインになっており、摂取カロリーの55%を占めると言われています。2,000カロリー/日で計算すると1,100カロリーを糖質で摂取することになります。糖質は4カロリー/gですから、275gの糖質摂取になります。これを100gから150g程度、つまり総摂取カロリーに占める割合を30%以下に抑えるのが糖質制限です。糖質摂取を150gに減らした125g=500カロリー分をタンパク質と脂質で補わなければ本質的な栄養不足になります。500カロリーのうち、250カロリーをタンパク質に変えてみましょう。タンパク質も4カロリー/gですから、62.5gのタンパク質増になります。
食事だけでは実現が難しい高タンパク質食
先に挙げた栄養バランスの改善ですが、この62.5gのタンパク質増が意外と大変です。わかりやすい例をあげますと、牛肉サーロインステーキで100g当たり17gのタンパク質が含まれています。350gのステーキを”1枚追加する”イメージになります。大人の男性でも200gのステーキはボリュームがあります。お肉やお魚をさらに一品増やすことがいかに難しいかおわかりいただけるかと思います。
そこで、私たちがおすすめする高機能食品が卵です。卵は数ある食品の中でプロテインスコア(食品に含まれるタンパク質の「良質度」)が100点満点の代表的な食品です。卵1個でタンパク質量が約6.5gです。3個食べると20gになります。
そして、残りあと40g強を「プロテイン(配合タンパク質)」で摂取するのが効率的で、かつ現実的なタンパク質摂取方法になります。プロテインを摂取し始めると胃腸に不調を訴える方がいらっしゃいます。これは、そもそも酵素となるタンパク質不足で消化酵素が足りないことが原因の可能性があります。(他にも腸内細菌の働きが悪い場合もありますので、日頃から常在菌のエサとなる食物繊維をしっかり摂取しておきましょう)
摂取方法ですが、40gを1回で摂取するのではなく、朝食前に10g、昼食と夕食の間に10g、就寝1時間前に20gというように無理なく摂取してみてください。実は、就寝前のプロテイン摂取が一番効果を高めます。私たちの体は1日約3,000億個の細胞が死と再生を繰り返しています。そして、そのうち85%が就寝中におこなわれているのです。もう、お気づきのとおり細胞の材料となるタンパク質を利用される直前に摂取(吸収は30分くらいです)すべきなのです。
高タンパク質のための補助食品を販売いたします
これまで述べてきたように、タンパク質は体重の約20%を占める最も重要な栄養素で「生命の母」と言える存在です。痛くて我慢できない慢性疼痛にお悩みの方にはぜひ筋肉チューニング施術をお受けいただきたいと思いますが、まずご自身で体質改善にトライしてみてください。
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